老化のはじまり

年の瀬も近づき、紅白歌合戦の出場歌手が発表された。
セカオワは何となくわかるのだけど、ゲスの極み乙女サカナクションとの違いが判らない。
これが老化なのか。
どうやら私たちの世代で言うバンプ的な位置づけのようだ。
午前二時に見えないものを見ようとして望遠鏡をのぞきこんで
今というほうき星を追いかける人たちだ。

中二病もこじらせ続けると商売になることを体現したのだ。うらやましい。
午前二時に中間テストのために徹夜しようとしたけど集中力が続かず、
鏡をのぞきこんで眉毛を抜いていた私とは違う。

わたしは今年31歳なのだけど、最近近くのものが見えない、気がする。
これが老化なのか。
レーシックの後遺症かもしれない。
もともと強い近視で、東日本大震災の後に犬と共に逃げたり
犬と共に避難所生活を送る生活を想像し、
防災グッズを買う前にコンタクトレンズを捨てたのだ。

あの時の何とも言えない不安感は完全に喉元を過ぎ去り、
ガス欠ギリギリまでスタンドに行かないし、
ドラマを邪魔する地震警報にイラついたりしている。

セカオワの魅力、近くのもの、失われた防災意識。
そんな見えないものを見ようとして、老眼鏡を買おうか迷っている。